1.プロジェクトマネジメントとは
- 2025.04.10
- プロジェクトマネジメント 情報処理技術者試験 IT系資格
- PM, 基礎

「よくわかるプロジェクトマネジメント」でプロジェクトマネジメントの基礎を学習した内容をまとめ。
プロジェクトとは新しいことに挑戦すること
プロジェクトとは
非定常業務であり、明確に目的・コスト・後期などの条件が決まっている仕事。
ソフトウェア構築ではユーザーとベンダーの協議の中で仕様が固まるものでありプロジェクトである。
また、ビル建設では、手慣れたゼネコンが担当したとしても一棟ずつ条件が異なるので、これもプロジェクトである。
そして、プロジェクトの進め方は発生の都度、詳細に検討することになる。
プロジェクトを実行するにあたって、どう進めたらうまくいくか、を体系的にまとめた方法論ということになる。
プロジェクトの特徴
- 目的・目標
- 期限(納期)
プロジェクトマネジメントとは
「プロジェクトに関係する人たちの要求や期待に応えられるように、バランスよく計画、運営するための知識および手法」
と定義する
プロジェクトで使われるマネジメント手法を
プロジェクトマネジメント(PM)
といい、仕事を進めるときの一つの手法。日常のイベントの中でも活用でき、活動を見える化し、効率および効果を上げて成功に導くことができる。
仕事には「定常業務」と「プロジェクト」の2種類ある。通常は「定常業務」が基本。「定常業務」で達成が困難な場合には「定常業務」から切り離し「プロジェクト」として臨時の「プロジェクト組織」を作り実施される。
定常業務 | 事業の儀外なる業務や日常進められているルーティン業務 |
プロジェクト | 特定の目標達成のために推進組織をつくり期間を決めて実行 |
用語:プロジェクトマネジメント
- プロジェクトを合理的かつ効率的に進める標準化されたマネジメント手法
- 過去のプロジェクトで活用された各手法の集大成
- 先達の成功や失敗を整理し、まとめた知恵の産物
プロジェクトマネジメントの業務範囲とフェーズ
- 構想・企画
- 計画
- 実施
- 完了
プロジェクトマネジメントは構想・企画から始まり、
- 実施する価値があるプロジェクトか
- プロジェクトの基本計画は問題がないか
を検討し、プロジェクトが絵に描いた餅にならないように実現性の検証を経て「実施」が決まる。構想力と企画力を何より必要とする。
構想と企画を経てプロジェクトのゴーサインが出たらプロジェクトマネジメントの計画を組み立てる。ここでは各計画要素の適切さを判断する力が重要。
次はプロジェクト実施、プロジェクトの推進のなかでもプロジェクトマネージャはプロジェクトチームを統率し、問題の解決を行い、プロジェクトを進める。定期的に進捗をはかって評価し、修正措置を講じて状況の変化に対応する。
プロジェクトマネージャには
- 判断力
- 決断力
- チームの人間関係の構築
- リスクや問題への対応
- 強い精神力
- コミュニケーション力
が求められる
プロジェクトが完成に近づいたら作業を完了させて計画通りプロジェクトを終結させる。
プロジェクトマネジメントの流れ
プロジェクト構想・企画
- 目的の明確化
- ステークホルダの特定
- プロジェクト成果物の特定
- 概略作業範囲の設定
- 制約条件の確認(予算、工程、ほか)
- 完成時の付加価値の想定
プロジェクト計画
- スコープ(作業範囲)の詳細設定
- 詳細見積と予算計画
- 工程計画
- 品質計画
- 組織編制
- リスク予知・対策
- プロジェクト総合計画
プロジェクト実施
- 全体統率
- 問題解決
- 中間成果の把握
- 修正措置
- 連携・報告・調整
- 環境変化への対応
プロジェクト完了
- 引き渡し
- 完成プロジェクトの評価
- 教訓の整理
用語:FS(Feasibility Study:フィジビリティスタディ)
プロジェクトや事業に着手するとき、事業としての実施の可能性があるか、技術的に可能かなど採算性や実現性の調査を行うこと。フィジビリティスタディの調査および対象項目としては、
- 市場調査
- 技術検討
- 経済性評価
- 投資評価
が含まれる
プロジェクトマネジメントの計画プロセス
プロジェクト計画プロセスは、
プロジェクトを見える化する
- プロジェクトの定義
- 必要性
- いつまで
- ゴールは
- 方法は
- どこで
- 予算は
- リーダーは
- 評価指標は
- チーム編成
- 実施項目(WBS)。役務、供給範囲を明確に
- 役割分担表(誰が、何を)
- 作業手順→工程表(スケジュール)→進捗管理(計画)
- コミュニケーション計画(定期報告、連絡会議など)
- ステークホルダー管理表
- リスク管理表(対策まとめ)
- 実行予算書(予算管理表)
- 評価指標(成功、失敗の基準)
用語:ステークホルダー
プロジェクトから影響を受ける人々。利害関係者という。
最後に
プロジェクト計画書
として見える化する。
10の基本プロセスを実施することで全体が見える化、プロジェクトの大小、種別に関係なく進めることができる。
課題解決へのプロジェクトマネジメント
変化が激しくスピードが求められる現在、企業・組織を取り巻く環境はますます多様化し複雑化している。組織課題の解決や目標の実現へ実行されるプロジェクトとその実行手法であるプロジェクトマネジメントに多くの期待を寄せられている。
責任者であるプロジェクトマネージャーは高い視点と、目標達成への的確な判断とフレキシブルな対応が求めれる。
プロジェクトマネジメントの特徴は、
- 組織(チーム)での業務に活用できる
- 構想・企画、計画、実行(進捗管理)、完了の各フェーズを「見える化」できる
- 基本が理解できれば誰でも活用できる
「段取り八分、仕事二分」事前の準備が大事。これを具体的に実現するが「プロジェクトマネジメント」です。
プロジェクトを取り巻く制約
- 許容可能なリスク
- 技術力
- 関係者間のニーズの違い
- 人的リソース
- 資金的制限
- この時期までに
- 多岐にわたる業務
- 要求される品質
上記はトレードオフ(あちらを立てれば、こちらが立たず)の関係にある。
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