プロジェクトマネジメント試験
- 2025.04.10
- プロジェクトマネジメント
- PM, 基礎

目次
プロジェクトマネージャ試験(PM)(Project Manager Examination)
プロジェクトを取り巻く環境変化やステークホルダの多様な要求に柔軟に対応しながら、プロジェクトを確実に成功に導くマネージャを目指す方に最適です。
1.対象者像
高度IT人材として確立した専門分野をもち、組織の戦略の実現に寄与することを目的とするシステム開発プロジェクトにおいて、プロジェクトの目的の実現に向けて責任をもってプロジェクトマネジメント業務を単独で又はチームの一員として担う者
2.業務と役割
システム開発プロジェクトの目的を実現するために、当該プロジェクトチーム内でのプロジェクトマネジメント業務の分担に従って、次の役割を主導的に果たすとともに、下位者を指導する。
(1) | 必要に応じて個別システム化構想・計画の策定を支援し、策定された個別システム化構想・計画に基づいて、プロジェクトの目的を実現するためにプロジェクト計画を作成し、当該プロジェクトの目標とライフサイクルを設定する。 |
(2) | 必要となるメンバーや資源を確保してプロジェクトチームを編成し、チームのメンバーとプロジェクトの目的を共有する。必要に応じてメンバーを支援して、メンバーの成長とチームの自律的なマネジメントに向けた継続的な改善を推進する。 |
(3) | 問題に対して適切な対策・対応を実施するとともに、将来見込まれるリスクや不確かさに対して、メンバーの多様な考えを活用して早期に対応し、変化に適応することによって、プロジェクトの目的を実現する。 |
(4) | プロジェクトのステークホルダと適切にコミュニケーションを取って、ステークホルダのニーズを満たすとともに、プロジェクトの目的の実現のためにステークホルダとの共創関係を構築し維持する。 |
(5) | プロジェクトフェーズの区切り及び全体の終了時、又は必要に応じて適宜、プロジェクトの計画と実績を分析・評価し、プロジェクトのその後のマネジメントの改善に反映するとともに、ほかのプロジェクトの参考に資する。 |
3.期待する技術水準
プロジェクトの目的の実現に向けて、プロジェクトマネジメントの業務と役割を円滑に遂行するため、次の知識・実践能力が要求される。
(1) | 組織の戦略及びシステム全般に関する基本的な事項を理解している。 |
(2) | プロジェクトを取り巻く環境の変化、及びステークホルダの期待を正しく認識して、プロジェクトの目的を実現するプロジェクト計画を作成できる。 |
(3) | プロジェクトの目標を設定して、その達成に最適なライフサイクルと開発アプローチの選択、及びマネジメントプロセスの修整ができる。 |
(4) | プロジェクトマネジメントの業務の分担に応じて、プロジェクトチームの全体意識を統一してパフォーマンスの向上を図り、またプロジェクトチームの自律的な成長を促進できる。 |
(5) | プロジェクトに影響を与えるリスクや不確かさに適切に対応するための多様な考えを理解して、変化に柔軟に適応できる。 |
(6) | プロジェクトの計画・実績を適切に分析・評価できる。また、その結果をプロジェクトのその後のマネジメントに活用できるとともに、ほかのプロジェクトの参考に資することができる。 |
4.試験時間・出題形式・出題数(解答数)
午前Ⅰ | 午前Ⅱ | 午後Ⅰ | 午後Ⅱ | |
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試験時間 | 9:30~10:20 (50分) | 10:50~11:30 (40分) | 12:30~14:00 (90分) | 14:30~16:30 (120分) |
出題形式 | 多肢選択式 (四肢択一) | 多肢選択式 (四肢択一) | 記述式 | 論述式 |
出題数 解答数 | 出題数:30問 解答数:30問 | 出題数:25問 解答数:25問 | 出題数:3問 解答数:2問 | 出題数:2問 解答数:1問 |
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