フーチバー ヨモギ 肉汁や魚汁の臭い消し、風味づけにも利用
フーチバー ヨモギとは
食物繊維が豊富でビタミンAやカルシム、カロテン、カリウム、鉄分も豊富に含まれます。沖縄では昔から解熱、神経痛、リウマチ、胃腸病、高血圧に効果がある薬草として民間療法で用いられてきました。現在流通している市販の健康食品・青汁はヨモギの青汁から考案されたといわれています。公園や墓地などで野草かしている姿をよく見ます。薬用酒としての利用も多く、リキュールや泡盛につけるフーチバー酒も人気。
沖縄名「フーチバー」は「ふーち(病気)」「バー(葉)」のことで、病を治す薬草として親しまれてきました。沖縄のヨモギは、県外のヨモギと異なり「ニシヨモギ」という種類です。苦味が柔らかく、独特の香りが特徴で、葉の裏の白い綿毛はもぐさの原理になっています。このもぐさという字も「病がなくなる」という意味です。
キク科 ヨモギ属
フーチバー ヨモギ の時期
フーチバー ヨモギ の時期は通年
フーチバー ヨモギ の選び方
モスグリーンに近い柔らかい葉を選びます。葉に筋(ハモグリバエの食害)あったり、斑点のあるものは避けましょう。
フーチバー ヨモギの保存方法
湿らせた新聞紙などに包んで、冷蔵庫の野菜室に立てて保存します。
フーチバー ヨモギの食べ方
・フーチバー ヨモギの食べ方は、
柔らかい部分の葉を使い、根に近い葉は硬くなっていることが多いのですが、ゆでてミキサーにかけて使ったり、乾燥させ薬湯としても楽しめます。ヤギ汁の臭い消しなどに利用されることが多いですが、食べる直前に入れると苦味がきつくなりません。
・ボロボロジューシー
豚肉(三枚肉)をゆでて豚だしをとる。豚肉は短棚切りにする。豚だしとかつおだしで7カップ(1400cc)を鍋に入れ、お米1カップを入れ煮る。豚肉とフーチバーを入れさらに煮る。お米が炊けたら、塩で味を調える。
※「ジューシー」とは沖縄風の炊き込みご飯のことですが、ボロボロジューシーは柔らかいジューシーでどちらかというと「雑炊」に近いご飯ものです。フーチバーの他にカンダバー(八重山かずら)を入れたものが代表的です。
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